病期分類
Ann Arbor分類
I期 1つのリンパ節領域の病変又は1つのリンパ組織以外の臓器等への限局性病変
II期 横隔膜の片側にとどまる2カ所以上のリンパ節領域の病変又は1つのリンパ節組織以外の臓器等への限局性病変と横隔膜と同側の1つ以上のリンパ節領域の病変
III期 横隔膜の上下に及ぶ複数のリンパ節領域の病変又は1つのリンパ節組織以外の臓器等への限局性病変又は脾臓への浸潤あるいはその両方
IV期 1つ又は複数のリンパ組織以外の臓器等へのびまん性浸潤
非ホジキンリンパ腫の悪性度分類
低悪性度 年単位で進行する。
濾胞(ろほう)性リンパ腫、MALTリンパ腫など
中悪性度 月単位で進行する。
びまん性大細胞性B細胞リンパ腫、未分化大細胞性リンパ腫など
高悪性度 週単位で進行する。
リンパ芽球性リンパ腫、バーキットリンパ腫など
組織学的分類
ホジキンリンパ腫
- 特定のリンパ節郡に限局する傾向がある。
- 規則的に隣接臓器や部位に広がる傾向がある。リンパ節以外の部位に浸潤することはまれである。
- 日本人の発症はまれで、悪性リンパ腫全体の約10%程度にすぎない。
非ホジキンリンパ腫
- 通常は2つ以上のリンパ節郡に播種(広がる)する傾向がある。
- 隣接しない臓器等に拡散する傾向がある。リンパ節以外の部位に浸潤することも多い。
- 日本人の悪性リンパ腫の約90%を占める。
- 非ホジキンリンパ腫は、主にその発生由来に応じて、B細胞性・T細胞性・NK細胞性などに分類される。
治療
- ホジキンリンパ腫では、限局性病変であれば放射線治療が基本となる。
進行期であれば化学療法が基本となる。 - 非ホジキンリンパ腫の場合、低悪性度であれば放射線治療が基本となる。
中悪性度であれば化学療法の単独療法か放射線治療との併用療法がなされる。
高悪性度の場合は化学療法が主体となる。
予後不良の場合、造血幹細胞移植が選択される場合もある。
生存率
- ホジキンリンパ腫では、5年生存率は約70%~約80%で予後は良い。
5年以降の再発も非常にまれである。 - 非ホジキンリンパ腫においては、一般的にT細胞性のほうがB細胞性よりも予後が悪い。
5年生存率はその悪性度や危険因子の数に応じて約70%~約25%と大きく異なる。
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