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尿路感染症とキノロン系抗菌薬

尿路感染症とキノロン系抗菌薬

尿路感染症(膀胱炎又は腎盂腎炎)では、キノロン系抗菌薬が多用されている。

例えば、レボフロキサシン(商品名は、クラビット)がそうである。

しかし、尿路感染症→キノロン、というステレオタイプには注意が必要である。

尿路感染症の起炎菌の多くは大腸菌であるが、日本ではキノロン耐性の大腸菌が増えている。

例えば、JANISの調査によると、日本の大腸菌のうち、先のレボフロキサシンに感受性を示すものは、63.7%にとどまったというデータもある。

感受性試験を経ずに抗菌薬を投与する場合には、80%以上の感受性が保たれていることが重要であると言われている。

このような事情から、日本では尿路感染症に対する第一選択薬としてキノロンを投与することは推奨できなくなってきている。

このことも踏まえて、例えば、神戸大学病院では、ST合剤や第三世代セフェム(点滴薬)を第一選択薬として推奨しているようである。

参考文献
・岩田健太郎著「99,9%が誤用の抗生物質」(光文社新書、228頁~231頁)

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