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入院(悪性腫瘍)中の肺炎

入院(悪性腫瘍)中の肺炎

院内肺炎

院内で発症した感染症のうちの15%
死亡率は約22~40% >市中肺炎、院内感染中最も高い

症状

発熱、咳嗽、喀痰の急増、食欲低下、歩行困難、上腹部痛、胸痛、背部痛、失禁など
典型的な肺炎の症状とは限らない ←本件補充要

要因

基礎疾患による生体防御機構が弱くなってる ←本件悪性腫瘍
+微生物の侵入、環境要因

ⅰ 外因性

エアロゾル吸入、交差感染、給湯系から感染

「エアロゾル」
 =気体中に浮遊する微小な液体または固体の粒子

「交差感染」
 =医療関係者の手、口、鼻、他の入院患者、医療器具、汚れた空気、給食など介して感染

ⅱ 内因性

誤嚥、バクテリアルトランスロケーション、菌交代現象

「バクテリアルトランスロケーション」
=腸管内細菌が粘膜バリアーを通過して,体内に移行する状態

「菌交代現象」
=大腸や膣などにおいて均衡を保っているはずの常在微生物叢が、抗生物質や化学療法などにより変化して本来であれば病原性を持たない細菌が増殖し、病原性を持つようになること ←本件化学療法中

予防

患者の免疫状態が影響
⇒患者の状態を良くする
 早期離床、不要な点滴等外す、栄養管理、リハビリ、嚥下訓練、口腔内ケアなど

診断

  • 病歴、症状、呼吸数増加、SPO₂の低下、胸部聴診などによる所見
  • 胸部X線:発熱なら必須
  • 動脈血液ガス分圧、採血
  • グラム染色:良質の痰の採取重要。吸引痰は汚染されやすいから
  • 喀痰培養
  • 血液培養
  • 気管支内視鏡:良質の喀痰得られない場合にこれで痰採取
  • 尿中抗原検査

← 本件不実施

治療

①起炎菌判明するまでは経験的治療(広域で強力な抗菌薬投与) ← 本件遅い

②培養結果と感受性判明後起炎菌に対する抗菌薬投与 排痰の効率改善するための治療も(理学療法、早期離床、体位変換等)

③72時間経過後改善しない場合
ⅰ 非感染症の疑い⇒鑑別診断、専門医へ
ⅱ 今の抗菌薬で治療できない微生物⇒可能性のある微生物をカバーする抗菌薬へ
ⅲ 今の抗菌薬で治療できる微生物
  ⇒・他の病巣形成や膿瘍形成、抗菌薬投与量不足か
   ・合併症、基礎疾患、免疫機能低下精査
   ・排痰不良、誤嚥など調べる など

参考文献
大曲貴夫『レジデントノート7月号』羊土社、2011
医療情報科学研究所『病気がみえるvol.4呼吸器第1版』メディックメディア、2007

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