MENU

大動脈基部置換術

大動脈基部置換術

用語等

ベントール手術(=大動脈基部置換術)
大動脈弁輪拡張症(AAE)による大動脈弁閉鎖不全症(AR)に対しては、ベントール法を実施する。

「大動脈弁閉鎖不全症」=拡張期に大動脈弁が完全に閉鎖されないことから、大動脈から左室内に血液が逆流する状態。
→これにより、左室が容量荷・圧負荷をうけるため、心拡大・心肥大をきたす。
回復は困難、予後不良。

大動脈弁閉鎖不全症の手術適応

・胸痛、左心不全症状など有症状例
・感染性心内膜炎、解離性大動脈瘤を合併したⅢ度以上の急性の大動脈弁閉鎖不全症

左室駆出率が25%未満になると手術の成績、予後が悪い。
→手術時重要。

大動脈弁閉鎖不全症に対する術式

・大動脈弁置換術
・大動脈基部置換術(大動脈弁輪拡張をきたすものはこれ)
・大動脈弁温存術

大動脈基部置換術

ベントール手術(一般的)とカブロール法

ベントール法

①病変部を切開



②大動脈弁部を除去



③大動脈弁を人工弁に置き換え、大動脈基部より切除した左右冠動脈を人工血管に吻合

*冠動脈口吻合部出血などの問題有り。

カブロール法

左右冠動脈同士を細い人工血管でつなぎ大動脈の人工血管と吻合

*手術時、心臓を止めることとなる。

→重要な臓器への血流を維持するため、補助手段(人工心肺など)が必要。

cf:「PCPS」=経皮的心肺補助装置

→心停止中の心臓に、心筋保護液を流し入れる。

「心筋保護液」=カリウムが高濃度に含まれ、4時間程度の心停止下の手術可能

「人工弁」=①機械弁

メリット:耐久性が良い
デメリット:血栓を生じやすいことから、原則半永久的に抗凝固療法(ワルファリンなど)が必要になる

②生体弁

メリット:血栓を生じにくいため、原則抗凝固療法は不要(ワルファリンの内服は術後約3カ月のみでよい)
デメリット:耐久性に欠けるため、劣化による再手術のリスク

人工弁温存術

メリット:人工弁を用いないため、抗凝固薬を服用しなくてよい。

術中の心筋梗塞

心筋梗塞の原因

ⅰ)冠状動脈の粥状硬化症
ⅱ)血栓が塞子として冠状動脈に詰まる

ex:カブロール法後の急性心筋梗塞(人工血管から右冠動脈にかけて多量の血栓)

原因のひとつ=ワルファリンコントロールの不良

参考文献
北島政樹ほか『標準外科学 第12版』医学書院、2010
医療情報科学研究所『病気がみえるvol.2 第3版』メディックメディア、2010

医療過誤・医療ミスのご相談

医療過誤・医療ミスの
ご相談受付

※歯科・精神科・美容整形のご相談は
受け付けておりません。

私たちが選ばれ続ける理由